みなさん、こんにちは!
「ダブル・ゴール・リーグ ~サッカー in 多摩~」 の吉武です。
明日のリーグ開催日、鑓水小学校の図書室にてリアルでのワークショップを開催します。
前回の様子を交えながら、どのような雰囲気で開催しているのかをお届けします!
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スポーツを通じた子どもの成長を
考えるためのニュースレター #36
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「ダブル・ゴール・リーグ ~サッカー in 多摩~」では、ただ試合をするだけではなく、参加する指導者・保護者のみなさまに、ワークショップを提供しています。
開幕から1ヶ月半、オンラインで4回、オフライン(リアル)で1回を開催してきました。
これまでにリーグから延べ20名ほどの方にご参加いただき、ご好評をいただいています。
さて、なぜこのような取り組みをしているのでしょうか?
それは、いまの日本のスポーツのあり方に、危機感を持っているからです。
もちろん、昭和の頃に比べれば、ずいぶんと良くなりました。
体罰も見かけなくなりましたよね。
でも、
・暴言や叱責によるハラスメント
・過度な練習によるケガ
・好きだったサッカーが嫌になってしまう(メンタル的な燃え尽き、バーンアウトと呼ばれます)
などは未だ多く見受けられます。
日本の子どものスポーツにおける虐待の問題は、海外からも指摘を受けている。国際的人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は、2020年東京五輪を前に、日本のスポーツにおけるハラスメントの実態を調査、政府への提言を行った。しかし、日本ではほとんど報道されなかった。
スポーツって、本当はもっと楽しいもの。
そして、子どもを人間的に成長させる力があります。
・仲間と協力する力(協調性)
・困難に立ち向かう力(レジリエンス)
・勝敗を受け入れる力(自己調整力)
といった、非認知能力(社会的・情緒的スキル)を育む力があります。
これは、近年の教育・発達心理学の研究でも明らかにされてきたこと。
スポーツは、子どもたちが社会の中で生きる力を学ぶ“実践の場”になるのです。
しかし一方で、その環境が適切でなければ、こうした成長は阻害されます。
威圧的な指導や過度な競争が、子どもたちの心の成長にとって逆効果になってしまうわけです。
欧米諸国では、こうした問題に早くから向き合い、心理学や脳科学に基づいた“科学的なコーチング”が、子どものスポーツの現場にも導入されてきました。
私自身、海外赴任で2021年までの3年間アメリカで暮らし、子どもたちのサッカーを通じてそれを体感してきました。
だからこそ、日本に戻ったときに思ったのです。
「日本のスポーツは、これでいいのだろうか」と。
そんな想いから、この「ダブル・ゴール・リーグ」を設立しました。
試合の場を提供するだけでなく、指導者や保護者も共に学び、語り合う機会をつくることで、子どもたちの成長を支えたいと考えています。(このニュースレターも、そんな考えの一環として行っています。)

▲5月11日のワークショップの様子
前回の「リアル」でのワークショップは、先月11日に、明日の会場と同じ鑓水小学校図書室にて開催され、指導者3名(おひとりはお子さんもチームに所属する保護者でもあります)と保護者3名、計6名の方にご参加いただきました。
テーマは「ポジティブコーチングって何だろう?」
ポジティブコーチングの考え方の説明を交えながら、以下テーマを3名ずつのグループに分かれてディスカッションしました。
・子どもの頃、どんなスポーツをしていましたか?どんなシーンが記録に残っていますか?(アイスブレイク)
・「勝利至上主義」ってなに?
・「勝利至上主義」の何が問題?
・スポーツを通じて獲得できる人間的成長とは?
・ポジティブコーチング実践のために、どんな工夫をしている?
・明日からどのような工夫ができそう?
★「気になるけど、参加はちょっと…」と思っているあなたへ
「興味はあるけど、初めてだし…」
「知り合いがいないと行きづらいかも…」
そんなお気持ち、よくわかります。
でも、そんな方にこそ、ぜひ一歩を踏み出してほしいのです。
話を聞くだけの参加も大歓迎ですし、試合のあとに「ちょっと顔を出してみる」でも大丈夫です。
「子どもにとって、よりよいスポーツ環境を一緒につくっていく」
その一歩を、私たちと一緒に踏み出してみませんか?
\ ワークショップの詳細はこちらをクリック!/

当リーグでは、「見ても楽しい!」を目指しています。
週末はぜひ、チェアやレジャーシートを持参して、観戦にお出かけください!
それでは、フィールドでお会いしましょう!