#32 スポーツマンシップってなんだろう？

みなさん、こんにちは！
｢ダブル・ゴール・リーグ～サッカー in 多摩～｣の吉武です。

今日は、スポーツマンシップのお話です。
最近では「スポーツ “パーソン” シップ」とも言われます。

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スポーツを通じた子どもの成長を
考えるためのニュースレター #32
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「スポーツマンシップって何？」

子どもや選手から聞かれたら、みなさまはどのように答えますか？

「ルールを守る」
「正々堂々と」
「スポーツマンらしく」

まずは、こんな答えが頭に浮かぶのではないでしょうか？

ではでは。

「ルールを守るなんて、当たり前じゃない？」
「正々堂々と、スポーツマンらしく、って、具体的にどーゆーこと？」
「スポーツマンシップを大事にしすぎると、試合に勝てなくなるんじゃない？」

さあ、この質問に、あなたはどう答えますか？

昨年12月の「監督が怒ってはいけない大会」では、益子直美さんが開会式でスポーツマンシップについて話してくれました。

「イギリスの辞書では、『Sportsman』という言葉は『Good fellow』と説明されているんだよ。
　フェローというのは『仲間』という意味。
　だから、スポーツマンは『良い仲間』ってことなんだよ。」

昨年12月に開催された「監督が怒ってはいけない大会～サッカー in 八王子～」でのスポーツマンシップセミナーの様子。「自分がスポーツマンだと思うひとー」益子さんが子どもたちに問いかけていました。

「勝利」と「人間的成長」の両方を追い求めるダブル・ゴール・コーチングでは、少し違う角度からスポーツマンシップについて説明しています。

それは、競技そのものに敬意を払うこと。

キーワードは“ROOTS”。
以下の5つの言葉の頭文字を取った造語です。

R ules（ルール：競技規則）

O pponents（オポネンツ：対戦相手）

O fficial（オフィシャル：審判）

T eammates（チームメイト：味方）

S elf（セルフ：自分）

この5つは、スポーツの構成要素。
ひとつでも欠けてしまうと、サッカーの試合をすることが難しくなってしまいます。

だから、この5つをリスペクトしよう、というわけです。

つまり、

ルールを尊重し、不正をするようなことは避け、
審判に感謝の気持ちを持ち、誤審に対しても寛容に受け入れ、
対戦相手に敬意を持って接し、
味方を励まし、共に力を合わせて戦いながら、
自分自身をも大切にしていく。

ということになります。

”ROOTS”は、競技の構成要素でもあり、ひとつでも欠けてしまうとスポーツを楽しむことが難しくなってしまう。これらを大切にし、敬意を払うことで、選手・子ども達のリスペクトの心や社会性を育むことができるのではないだろうか。「スポーツパーソンシップ（スポーツマンシップ）とは何か？を一歩踏み込んで考えたものとも言えるのでは。

「Self＝自分自身を大切に」は、ちょっと理解しづらいかもしれません。

自分の良心、誠実さ、自尊心、自律の心などを意味します。

例えば、「自分がボールを出したときに、正直に自己申告できるか」「コーチから故意のファールを指示されても断れるか」などです。

フェアプレーに徹し、不正をしないのは、相手や審判のためではなく、「自分の誠実さや人としての価値を守るため」ということになります。

保護者に「子どものスポーツに何を期待しますか？」を聞くと、必ずと言っていいほど、「協調性」や「社会性」が上位にきます。

まさに、ROOTSの「リスペクトの心」は、こうした力を育む土台なのです。

試合を通じて、ルールを守り、相手は仲間を尊重し、自分を律する。

それは、勝ち負けを超えて、子どもたちの人間的成長につながっていきます。