「ダブル・ゴール・リーグ ~サッカー in 多摩~」の第2日が、5月11日(日)、八王子市立鑓水小学校にて行われました!
気温は20℃台前半と、最高のサッカー日和となりました。
この日は、三鷹JFCと西湘ライフキネィックFCが初参戦。
西湘ライフキネティックFCは、当リーグのコンセプトに強く共感いただき、なんと神奈川の小田原から参加してくれたチームです!
そして、とても多くの保護者の方々が観戦に来てくれました。
八王子・立川のチームのみならず、三鷹や小田原からも!
「大人も見て楽しい!」をコンセプトにしている我々としては、とても嬉しいことです。
また、午前中には、「ポジティブコーチングって何だろう?」をテーマにワークショップを開催、6名の方にご参加いただきました。こちらは別途レポートします。
■ 第1試合 12:30~
鑓水SC U8 0 – 6 三鷹JFC U8
■ 第2試合 13:30~
鑓水SC U9 2 – 5 西湘LKFC
■ 第3試合 14:30~
砂川FC 4 – 4 八王子四OSC U10
■ 第4試合 15:30~
鑓水SC U10 0 – 0 西湘LKFC
前半 | 後半 | 合計 | |
---|---|---|---|
鑓水SC U8 | 0 | 0 | 0 |
三鷹JFC U8 | 3 | 3 | 6 |
★得点
・鑓水:—
・三鷹:中山 3、棚田 1、安田 1、片山 1
・主審:守田
・副審:長嶋
・MC :吉武
試合開始早々、三鷹がチャンスをつかみます。
前半1分、左サイド裏に抜け出した梅村選手が中央へ折り返し。
安田選手がファーストシュートを放ちますが、鑓水のGK・泉谷選手が好セーブを見せます!
直後、今度は鑓水に最初のビッグチャンス!
三鷹のパス回しをカットした工藤選手が右サイドから鋭いクロスを送り、阿部選手がシュート!
しかし、わずかに枠を外れ、得点ならず。
その後は、三鷹はパスワークを駆使して、試合をコントロール。
一方、鑓水はインターセプトからドリブルで持ちかけますが、三鷹はコートを広く使い徐々に優勢に立ちます。
前半5分、三鷹は鑓水のパスをカット、安田選手がシュートまで持ち込むも、ゴール右へ惜しくも外れます。
さらに、山梨選手、中山選手が連続してシュートを放つも、泉谷選手が立て続けにファインセーブ!
ここまで、GKの活躍が目立ちます。
しかし、前半8分、ついに試合が動きます。
三鷹は高瀬選手のパスを受けた中山選手が、ゴール左へ蹴り込み、待望の先制点を挙げます!
勢いに乗った三鷹は、前半11分にも追加点。
またしても高瀬選手のラストパスを中山選手が強烈なシュートで沈め、スコアは0-2に。
続く前半15分には、三鷹・片山選手が自陣からドリブルで持ち上がり、深い位置からセンタリング。
これを棚田選手が冷静に受けてシュートを決めました!
これでスコアは0-3。
パワープレールールが適用され、鑓水は6人目の選手を投入します。
そのまま、前半は三鷹のリードで終了。
後半に入っても、三鷹のペースは続きます。
後半4分には、鑓水のゴールキックをカットし、安田選手が決めて0-4。
それでも鑓水もあきらめず、果敢に三鷹ゴールへ迫ります。
一時は鑓水が押し返す時間帯が続きましたが、後半12分には三鷹が再び突き放します。
高瀬選手のスローインから、中山選手が抜け出し、この日ハットトリックとなるゴール!
これで、スコアは0-5。
この3点、何とすべて高瀬選手からのアシスト!
この2人のホットラインが冴えわたります!
さらに後半15分、小松崎選手のスローインから、片山選手がダメ押しの一撃。
終盤、鑓水も白井選手のシュートなどで見せ場を作りますが、ゴールにはとどかず。
このままタイムアップとなり、三鷹JFCが0-6で勝利しました!









前半 | 後半 | 合計 | |
---|---|---|---|
鑓水SC U9 | 0 | 2 | 2 |
西湘ライフキネティックFC | 0 | 5 | 5 |
★得点
・鑓水:高瀬 1、守田 1
・西湘:湯治 3、人見 2
★カード
・グリーン:安藤(鑓水)、飯嶋(鑓水)
・主審:梅村
・副審:片山
・MC :吉武
立ち上がりは西湘のペース。
開始早々、湯治選手がシュートを放ちますが、鑓水のGK・ジェンキンス選手がナイスセーブ!
鑓水もすぐに押し返します。
飯嶋選手、柚木選手、高瀬選手が立て続けにシュートを放ちますが、西湘のGK・辻内選手がナイスセーブを連発!
前半8分には西湘・湯治選手が見事なトラップからGKと1対1をつくりますが、ここも辻内選手がナイスセーブ!
その後も互いが攻め、前半終了間際には西湘・人見選手がループシュートを見せますが、惜しくもクロスバー。
両者ともゴールを守り切り、0-0で前半終了。
鑓水がドリブルで崩すのに対し、西湘はパス回しが光りました。
後半の立ち上がりは、鑓水がやや優勢に試合を進めますが、西湘はGK・辻内選手を中心に粘り強く守ります。
そんな中、先制点は西湘。
パスをつないで攻め込み、最後は湯治選手がシュートを決めました!
追う展開となった鑓水は、怒涛の反撃を見せます。
高瀬選手のスルーパスにジェンキンス選手が反応しシュートを放ちますが、ここもGKが好セーブ。
続くコーナーキックでは、安藤選手がダイレクトボレーも、惜しくも枠の外。
そしてついに、同点ゴールが生まれます。
前線からのプレスで鑓水・高瀬選手がボールを奪取、GKとの1対1を冷静に流し込みました!
勢いに乗る鑓水は、この後もペースを握ります。
しかし、西湘も黙ってはいません。
堅いディフェンスからのカウンターで、再び湯治選手がゴールを決め1-2と勝ち越し!
ここで給水タイム。
目の離せない戦いが続きます!
そして再開後、ちょっと驚きのゴールが生まれます。
鑓水のGK・守田選手のパントキックが大きくバウンドし、そのまま西湘ゴールへ!
これで、2-2の同点に!
これで、鑓水が勢いづくかと思われましたが、終盤のペースを握ったのは西湘。
人見選手とのワンツーから湯治選手が決め、再び2-3とリードを奪います。
これで湯治選手はハットトリック!
ここまでの3得点をすべて決めるという活躍です!
その後も、西湘は澤田(心)選手を中心に攻撃を続け、人見選手が2ゴールを追加!
終盤は、パワープレールールにより鑓水がひとり追加して全員攻撃を仕掛けますが、西湘が堅守でこれを防ぎ2-5で試合終了となりました。
点差以上に見ごたえのある試合でした。
3年生チームの鑓水SC U9、上級生を相手に堂々たる戦いぶりを見せてくれました!
鑓水の安藤選手、飯嶋選手には、それぞれグリーンカード1枚が出ています!
ナイスフェアプレーでした!















前半 | 後半 | 合計 | |
---|---|---|---|
東京・砂川FOOTBALL CLUB | 4 | 0 | 4 |
八王子四小OSC | 1 | 3 | 4 |
★得点
・砂川:深町 1、松本 1、鈴木 1、土田 1
・八四:中村 1、西田 2、安藤 1
・主審:守田
・副審:澤田
・MC :吉武
熱戦が続くリーグ戦、第3試合は東京・砂川FCと、地元の八王子四小OSCによる一戦です。
両チームがゴールを奪い合う、見応え抜群のゲームとなりました!
試合は前半4分、砂川が先制点を挙げます。
右サイドを突破した土田選手がシュート!
これをGKが弾いたこぼれ球に、すかさず深町選手が詰めて押し込み、1-0。
試合の入りとしては最高の形でリードを奪います。
さらに前半9分には、GK・樺山選手のハンドキックが相手ディフェンスに当たり、ルーズボールに。
これを素早く反応した松本選手が拾い、そのまま中央を突破してゴール左へ流し込みました!
砂川がリードを広げ、2-0。
しかしここで八王子四も反撃。
前半10分、相手のスローインを見事にインターセプトした中村選手が、迷わず右足を振り抜き強烈なシュートを突き刺します!
八王子四、2-1と1点差に迫ります。
ここから再び砂川がギアを上げます。
前半19分、左サイドのコーナーキック。
鈴木選手がタイミングを合わせ、アウトサイドでのジャンピングポレー!
まさにスーパーゴールで、3-1。
2011年女子W杯決勝の澤選手を彷彿とさせる見事なシュートでした!
続く同19分には、土田選手が右サイドで2人を抜き去る華麗なドリブル突破から追加点!
砂川が4-1とリードを広げ、前半を終えます。
3点ビハインドの八王子四小、前半終了間際に2連続失点と苦しい展開ですが、後半に入っても決してあきらめません。
後半10分、安藤選手からの縦パスに反応した西田選手がゴールを決めて4-2。
さらに12分、右サイドからの田中選手のセンタリングを西田選手がまたも決め、連続ゴールで1点差に迫ります!
そしてドラマは後半13分に。
八王子四・安藤選手がハーフライン手前から中央を突破!
そのまま力強いドリブルで持ち込み、ゴール左へシュートを突き刺し、ついに同点に!
スコアは4-4。
その後も互いに譲らず、攻守がめまぐるしく入れ替わる白熱の展開。
観客も手に汗握る接戦のまま、タイムアップ。
最終スコアは4-4。
どちらも勝利にあと一歩届かなかったものの、両チームの全力プレーと諦めない気持ちが光る、記憶に残る素晴らしい試合となりました!




















実はこの試合、前半に砂川FCがPKを獲得しましたが、惜しくもシュートは枠を外へ――。
キッカーはチームのエース。その責任からか、大きな落胆を感じたのでしょう。顔を赤らめて、目には口惜しさのにじむ涙が浮かんでいました。
そのとき、ベンチからはひときわ大きな声が飛びます。
「思い切った、いいシュートだったぞ!」
「それでいい! 次は決められる!」
もしここでコーチが非難したり、肩を落とすようなジェスチャーや表情を見せていたら、チーム全体に「負の空気」が広がっていたかもしれません。
だからこそ、この前向きな声掛けには特別な意味があります。
まさにELMの “M” ―― Mistakes are OK → どんどん挑戦しよう!を体現するコーチング!
ミスを咎めるのではなく、あるいは「責めない」だけではなく、「いいチャレンジだった」と前向きに捉えて、次にもう一度チャレンジしてみようと思える空気をつくる。
そんなコーチの声が、選手たちの背中を押しているんだなと感じました。
前半 | 後半 | 合計 | |
---|---|---|---|
鑓水SC U10 | 0 | 0 | 0 |
西湘ライフキネティックFC | 0 | 0 | 0 |
★得点
・鑓水:ー
・西湘:ー
・主審:土田
・副審:高橋
・MC :吉武
第4試合は、初戦を勝利で飾り、勝ち点3同士で迎える注目の一戦。
地元・鑓水SC U10と、小田原から乗り込んできた西湘ライフキネティックFCが激突しました。
ちょうど1時間前、西湘は同じ鑓水SCのU9チームに5-2で勝利。
勢いに乗る西湘に対し、「U9の雪辱を晴らしたい」U10チームがホームで迎え撃つ構図に、自然と観客の熱も高まります。
キックオフ直後から、両チームの高い技術と戦術がぶつかり合います。
整ったパスワークに加え、選手同士の声かけやサポートの動きも見事で、随所にチームとしての完成度の高さが感じられる内容。
鑓水はドリブルで崩しを図り、西湘はテンポの良いパス回しでチャンスを演出。
両チームともにシュートチャンスをつくり出し、ゴール前ではヒヤリとする場面もたびたび。
それでも、最後の一線では守備陣とGKが集中力を切らさず、互いに譲らぬ攻防が続きます。
「0-0」というスコアが示す通り、ゴールこそ生まれませんでしたが、40分間、どちらが勝ってもおかしくない緊迫した好ゲーム。
両チームの選手たちに、大きな拍手を送りたい一戦でした!
これで、U10リーグは、三鷹JFC U10を除く5チームが2ゲームずつを戦い、西湘と鑓水U10が勝ち点4を獲得。
得失点差で、西湘が1位となっています。
これからの戦いが楽しみです!












━━ 順位表 ━━

━━ 勝敗表 ━━

当リーグでは、対戦相手へのリスペクトの心を育むため、すべての試合後に両チームの選手が集まり、アフターマッチファンクションと呼ばれるミーティングを行っています。
現段階では、3-4人のグループをつくり、自己紹介のあとに
「GWは何をしていた?」
「好きなゲームや遊びは?」
「サッカーのどんなところが好き?」
といったお題をもとに、10分ほど会話をしてもらっています。
この日は、話が脱線して、鬼ごっこやリフティング大会が始まってしまうシーンが見られました。
大人としては「今は話をする時間でしょ!」と言いたくなる場面かもしれません。
でも、これはこれで良いのではとも思っています。
それも立派なコミュニケーションですし、スポーツこそが最高のコミュニケーションツールであることの証とも言えるのではないでしょうか。
そして、リスペクトの気持ちは、「仲間になること」からも生まれます。
次に会ったとき、自然に「よう!」「また会ったね」と声をかけ合える関係ができたら、そこにはきっと小さなコミュニティが育っていく――。
そんな姿を、私たちは大切にしたいと考えています。
▼アフターマッチファンクションについて

鑓水SC・守田さん、三鷹JFC・梅村さん、砂川FC・土田さんには、主審を務めていただきました。また、鑓水SC・長嶋さん、三鷹JFC・片山さん、西湘LKFC・澤田さん、八王子四小OSC・高橋さんには、副審をしながら、このゲームレポート作成にご協力いただきました。実は、普段は数行で済ませているのですが、今回、とても丁寧で思いが伝わってくるレポートを文字にして送ってくれた方もいらっしゃいまして、こんなに長~い記事になっています。みなさま、本当にありがとうございました!(丸二日の作業になってしまうので、次回からはもう少し短くなるかもしれません… ご勘弁を…)