鑓水SC 早乙女さん インタビュー

リーグに参加されているチームの背景や指導者の思いにも、スポットライトを当ててみたい。

そんな考えから、インタビュー記事を企画してみました!をこれから少しずつ伝えていきたいと思い、インタビュー記事を企画してみました。

どんな想いで子どもたちと向き合い、日々の活動に取り組んでいるのか。

指導現場の声に耳を傾けることで、私たち自身も学び、リーグ全体でより良いコミュニティーをつくっていけたらと思います!

記念すべき第1回目のゲストは…

🥁ジャカジャカジャカ~♪…ジャン!

鑓水SCで代表を務める 早乙女 一成 さんです!

鑓水SCは、昨年12月に開催された元バレーボール日本代表益子直美さんの「監督が怒ってはいけない大会 ~サッカー in 八王子~」にも参加してくれました。

今回の「ダブル・ゴール・リーグ」にも、2年生から4年生まで3チームで参加、会場提供も積極的に行ってくれています。

普段からチームとしてポジティブコーチングを実践され、コンセプトが一致したというのがその背景ですが、そんな鑓水SCの中心にいる早乙女さんをお招きし、インタビューを行いました。


鑓水SC 代表
早乙女一成(さおとめ かずなり)さん

20年前の設立時からチームに関わられてきました。

当時から、子どもたち一人ひとりの成長を大事にして、全員が試合に出るという方針を貫いてきたと言います。

■「これでいいのか?」が出発点だった

吉武:今日はお忙しい中ありがとうございます。まずは、鑓水サッカークラブの概要について教えていただけますか?

早乙女:はい。鑓水SCは、八王子市を拠点に活動しているサッカークラブで、昨年でちょうど20周年を迎えました。「子どもが主役」という理念のもと、勝利至上主義に偏らず、子ども一人ひとりが楽しみながら成長できる環境づくりを大切にしています。設立当初から、全員の試合出場をコーチの皆さんにお願いしています。

吉武:今でこそ、そういうチームも増えつつありますが、20年前は非常に珍しかったのではないかと思います。何かきっかけがあったのでしょうか?

早乙女:それはもう、シンプルな“違和感”ですね。当時、うちの子が小学校2年生で、別のチームでサッカーをやっていたんです。当時、私は保護者という立場でしたけれども、試合を見に行くと、最初から最後までずっとベンチに座っている子がいたんですね。結局一度も出してもらえなかった。その姿を見て、「この子は本当に楽しんでいるんだろうか?」と。

吉武:なるほど。

早乙女:それが指導を学ぶようになった原点です。保護者でしたけど、昔自分でもサッカーをやっていましたし、ちょっと勉強してみようと思って、D級ライセンスを取ったんです。それで、日本サッカー協会も同じことを言っているのが分かった。全員出場させて、ポジティブコーチングですよ、と。しかし、現場にその方針が浸透していない。勝利至上主義に偏っている。

早乙女:ちょうどその頃、当時の鑓水小学校の校長先生から「この学校に通う子どもたちのために、サッカーチームを作りたい」という話をいただいたんです。それなら、と引き受けたのが鑓水SCの始まりです。

監督が怒ってはいけない大会 ~サッカー in 八王子~」でのひとコマ

■「監督が怒ってはいけない大会」との出会い

吉武:昨年の「監督が怒ってはいけない大会」にも参加していただきました。

早乙女:はい。益子さんの「監督が怒ってはいけない大会」は、新聞か何かで読んで知っていました。「これはうちでもぜひやりたい!」と思い、実は、昨年の20周年イベントで誘致できないかという話をしていたんです。なんとそのタイミングで、バレーボールでなくサッカーで、しかも地元の八王子でやるというじゃないですか。正直、驚きました。

吉武:そうだったんですね。それが、今のダブル・ゴール・リーグの参加にもつながったわけですね。リーグの方はいかがでしょうか?

早乙女:吉武さんから案内が来て、「これはもう、うちが求めていたリーグだ!」と即決でした(笑)。一人ひとりの成長というコンセプトもそうですし、5人制というのも良いですね。低学年の8人制は広すぎて、ゲームに関われる子とそうでない子の差が出やすい。でも、このリーグはタッチ数も多いし、1人ひとりの関与度が高いから、子どもたちもすごく楽しそうにプレーしています。全員参加というのも、鑓水の方針とも合致しています。

■ワークショップに参加してみて

吉武:早乙女さんには、ワークショップにも参加いただきました。オンラインの4回に加え、先日のリアルの方にも。いかがでしたでしょうか?

早乙女:一言でいうと、ありがたいですね。自分自身の勉強にもなりますし、ディスカッション形式で他の参加者の意見を聞けるのは、非常に貴重です。もうちょっと、多くの方が参加してくれると良いですね。でも、先日の鑓水小の回には、保護者の方が3名も来てくださって。こうして、少しずつ広がっていくと良いですね。

吉武:シーズンも残りわずかとなりました。最終日の7月5日の会場はまた鑓水小ですので、よろしくお願いいたします。

早乙女:はい。私にできることがあれば、本当に何でも協力したいと思っています。何でも遠慮なくおっしゃってくださいね。

吉武:恐れ入ります。本日はありがとうございました。

■編集後記

20年前は、今よりも勝利至上主義的な考え方が強かった時代。

当時から「子ども一人ひとりの成長を重視する」「試合には全員が出場する」という理念を貫いてこられたこと、頭の下がる思いでお話をうかがいました。

当リーグには、ポジティブコーチングという考え方に共感してくれるチームが集まってくれています。

今回のインタビューを通じて、リーグ運営側が一方的に理念を掲げるだけでなく、こうした対話を重ねて、チームのみなさまと一緒にリーグを育てていく大切さを感じました。

「共感」から「共創」へ。より良い子どもたちのスポーツの場を作っていきたいと思います。

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